21世紀のライフスタイルを考える・木津耕一氏講演
記録文責 千葉 高橋 聡 平成維新東京と平成維新神奈川が共催で、9月29 から自然に優しい石詰みに変わっている。なんと既 日麻布区民センタ−で25名の参加者、講師に木津耕 にコンクリ−ト整備されたものを再度石詰みに作り 一氏を迎えて行われた。木津氏は福島県只見町の農 替える工事まで始めている。自然を大事にする所と 村出身で、学生時代の東京生活の経験で都会と田舎 災害対策上重要な所と明確に分けて工事すべきであ の矛盾を逆手にとり、現システムの中で最大限生活 る。 の質の向上を目指したアイディアを披露してくれた。 【都会と山村の交流】 【講演要旨】 山林リゾ−ト会社「たもかく」の社長として以下 ●農家では消費者の声が届かないため、味が落ちて の事業を展開: も見た目のいいものに品種改良し、木材に至まで規 ●古本を定価の1割で買い上げ代金の代わりに山林 格品に合わせるように努力してきたが都会に来てみ の所有権を譲渡する「緑の会員」を募集中。 ると、逆に規格を外れるが味のいい野菜や趣のある (TEL 0241-82-2944) 木材が価値のあるものとして認められていることを ●田舎の廃屋を探して都会の人に売るべく広告を出 知って驚いた。しかし、流通業者の意向も無視は出 す。(ダイヤモンド社で掲載*大きな反響 来ない。 0241-82-2946) ●森林は国有林と私有林に分かれるが、戊申戦争後 ●土地家で 800万円、リフォ−ムで 2,000万円ぐら 幕府側の領地は国有となり、どんどん伐採されて杉 い掛かる。 の木が植えられているが、西側は私有林として残り ●山の中の荒れ地を切り開き 1,000万円ぐらいでセ 雑木林も多く、国有林の売却益で林道まで整備され カンドハウスを建てて分譲する。(0241-82-2945) ている。 現在「たかもく」は木工 3,000万、建築1億、不動 ●日本の農政は零細農家を統合により大規模経営と 産 5,000万の売り上げで都会から資金も集めている、 して、農業の立直しを計るために税金を投入し、ま 500人で2億8千万円、住宅用に7万坪の土地を保 た農業人口は減少しているとしているが、これは統 有している。どこの田舎でもパンフレットを作り都 計の取り方の嘘である。零細農家は耕地を売らずに 会人に来てくれと言っているが、どうしても来たい 農家人口も減っていない。大きな借金を抱えた大規 なら来ても良いサ−ビスはしない、1回しか来ない 模農家の方が、経営に失敗して耕地を切り売りして 人は入れない位の思いはある(地元の人には聞かせ いる。農地は安く、少々売っても大した利益となら られない)。 ない。 【質疑応答】 ●農政への無駄な税金は耕地整理に、養蚕を代表と ●日本の水道事業はうまく行っていない、川もまだ する蚕糸事業に、米の検査官の人件費で消えている。 まだきれいになるはずである。 米価審議会で活発に運動しているのは、暇な農協職 ○日本の政治をどうすれば良いか? 員のみで、農民は忙しくて東京には出て来れない。 ●システムをいじっても人が変わらなければ何も変 ●田舎の生活も昔と比べてかなり豊になっている。 わらない。(住専処理もシステムを使っていない) 農業収入以外の副業が主体となっており子供に野良 女性が3分の1政治に参加すれば良い。(地方議会、 仕事を手伝わせる親は最近いなくなり、農村でも都 審議会、委員会)談合政治のレベルが低いから悪い。 会の子供のようなヒョロヒョロとしたのが増えてい ○どうしたら女性の登用を増やせるのか? る。また最近の親は不衛生×危険ということで山や ●他人任せでは駄目だ。自社は男女同権同数を目指 川で子供を遊ばせない。遊んでいるのは都会から旅 している。システム、法律、リ−ダ−(他人)に頼 行できた子供だけである。 っては自分たちに実力が着かない。 ●昔では考えられなかった肉や魚を毎日の食卓で食 ○ウルグアイラウンド6兆円はどのように使われて べれるようになり、自家製酒(違法)からから合法 いますか? 的な酒に変わっているのに、今でも酒宴では将来の ●ほとんどが耕地整理のために使われていて、農協 後継者問題と過疎化でため息をついている。 流通のみが潤って、農家には1円も来ない。 ●過疎の村でも公民館等が人口比より大きい立派な ○食品メ−カ−が農業をすることはどう思いますか ものが国及び県の補助金で建てられている。現在は ?また、私たち素人が農業をすることどうですか? 2割負担で 2,500万円程の建物が作られているが、 ●サントリ−、小岩井が自営でやっているが、大規 昔はその2割も建築業者が出していたので、県と国 模にやっては農業はうまく行かない、税金浸けにな に陳情すれば良かった。本当は地方自治体だけで建 るだけである。一般サラリ−マンに開放するのが先 てるべきだ。(箱もの建設でも温泉の経営はうまく である。商社等の大資本参加は地主時代に戻ってし 行っている。) まう。 ●最近の川の護岸工事はコンクリ−トで固める方式 (生活者主権の千葉・会報 B.T. 11月号より転載)